モーニングショーを見たら、東京が雪だと伝えていました。東京の雪から、過去のイヤーなことが次々に思い出されてきます。

雪のせいで、自分の退任式に遅刻した苦い思い出
20代の初めの頃、私は臨時の講師していました。月曜日に自分の退任式が予定されていましたが、土日東京に居ました。
予定では、日曜日の夜に家に着く予定でしたが、東京が雪で交通マヒ。山手線も走っていないような有様です。
当時二二六事件以来の大雪と言われてました。雪そのもの量は、うろ覚えですが、15センチぐらいで大したことないような感じでしたが、凍ったような硬い雪でした。ほとんど雪が降らない所は、こんな雪ぐらいで交通マヒするんだと思いました。
なんとかバスを乗り継いで、新幹線に乗りました─。ほっとしたのは、つかのま途中で止まりました。車中泊をすることになりました。
こりゃあ、自分の退任式には間に合わない。朝、職場の総務部長に、正直にあれこれ報告し、とにかく急いで来いという指示。
本来なら、家に戻って、背広に着替えてというところですが、間に合わないので、ジーパンにポロシャツの恰好で、そのまま行きました。でも、もう、退任式は始まっていました。途中で、入り、みなさんにあいさつしました。前代未聞のことです。
だれも批判などはしませんでしたが、それも恐ろしい。辞める人に文句を言ってもしょうがなかったのかもしれません。
「前代未聞やでぇ」とおっしゃる部長
前代未聞のことに連動して、過去のことが次々と思い出されます。
この台詞は、自分が30代の時の、本社の営業部長の言葉です。
私は、その営業部長がとにかく苦手でした。失敗の営業報告をするときはなおさら怖れおののいて、電話をします。
ある時、自分が担当している販売店の担当者が、資格試験を落ちたことを報告することになりました。
「前代未聞やでぇ。なにやっとんねん、うちらの販売店で、落ちた人ひとりもおらへん。お前がちゃんと指導したんか。もう知らへんで。」と、言われてしまいました。
怒られる片方で、指導っていうけれど、試験受ける当人の問題もあるけどなあと思いました。
自分が営業部長を苦手にしているので(他の人にそれを言うと、苦手でない人はいないと皆言います。)自分は営業部長に嫌われていると思い込んでいました。
その会社を辞めて1年ぐらいしてのこと。
その会社の医療講演会がありました。前の同僚にチラシをもらったので、聞きに行きました。行ったら、営業部長がその場にいて、
「お前、会社を辞めてから、講演会に来てくれた社員なんか今まで一人もおらへんかったぞ。ワシはうれしいぞ。ありがとう。」と言って、両手で私の手を握り、涙を流して喜んでくれました。
前代未聞も、いいことあるんだなとその時思いました。
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