猫背が治ったのは60歳前です。
中学生の頃から既に猫背だったのですので、人生の大半が猫背でした。
若い頃は良い姿勢でも、年をとって猫背になる人が多いのですが、自分はその逆だったのです。
どのようにして治ったのかというと、【お腹の上部を伸ばして歩く】というシンプルなことです。
まずは正しい姿勢を知りましょう
過去、知り合いのトレーナーに猫背について相談しました。
まずは、正しい、猫背で無い姿勢を知ることから教わりました。
壁を背にして立ち、自分の体をくっつけます。
正しい姿勢とは?
正しい姿勢とは、下の絵のような頭の後ろ、肩甲骨、おしり、かかとの後ろが全部壁につく姿勢を言います。
まず正しい姿勢を知らないと、猫背かどうかの判断ができません。
姿勢のイメージを間違って頭が覚えこんでいるせいで、猫背になっている場合もあります。
自分も、胸が出て腹がへっこんだ姿勢が良いと、長い間、勘違いしていました。
ところが、正しい姿勢というものは、お腹の上部がどちらかというと、胸よりも前に出ています。それに、頭は胸よりもかなり後ろに位置しています。
これを頭に覚えこませることが大切です。しかし、絶えずこの姿勢を意識するのはたいへん難しいものです。
一般的な 猫背矯正の方法
40年間いろいろ努力してきましたが、正しい姿勢を知っても、猫背は治りませんでした。
ひとつひとつは重要ですがと思いますが、世間で言われている一般的な方法が意外にも役に立たないことが多いです。たとえば、以下のような一般的な方法です。自分も全部試しましたが、成果はあがりませんでした。
① 猫背矯正ベルトをつける。
背中が痛いときなど、付けると楽ですが、付けている時窮屈なだけで、猫背そのものはなおりませんでした。
たすき掛けもしましたが、猫背矯正ベルトと同様、はずしたら元の木阿弥です。
②背筋力をつける。
20代のころからずっと筋トレしています。背筋力をつければ、体が前に崩れることはないのではと思いました。しかし、筋力はついたものの、首が前方に行くことの解決にはなりませんでした。
上体反らし(コブラのポーズ)や肩甲骨周りのストレッチも猫背に良いと云われているので、何度もやりましが猫背の改善にはなりませんでした。
③かかと重心法
筋力をつける、ストレッチをするということは、良い姿勢を保つために必要なことですが、それだけではダメでした。
それで、「かかと重心法」という本を読みました。筋力では無く、重心によって、自然な姿勢の保持をするというものです。
歩き方も変えるように、かかとから降りてつま先に重心を歩くように気をつけました。でも上半身は前に傾いていました。
かかと重心だけではダメだったのです。それは、下半身の重心と上半身の重心の両方を考えないといけないからです。
これで治りました!おなかの上部を伸ばしながら、重心を意識しながらゆっくり歩く。
テレビで、お腹の上部を突き出しながら歩くというやりかたをしていました。
初めてそのやり方を見た時は、突飛な姿勢にも見えました。
しかし、実際にやってみると、お腹の上部から体が後ろに反って、頭が後ろ側に行くということがわかりました。頭の収まりがいいのです。
つまりは、重心に二つポイントがあるということ。
かかと重心に加えて、上半身の重心も重要だったのです。
おなかの上部が縮まって固くなり、上半身が前かがみの姿勢になっていたのです。
頭は重いので、お腹の上部が柔らかいと、頭がうしろにいき、重心がうしろにいき収まりがいいのです。
ポイントは、お腹の上部です。そこから上を後ろに引くというイメージをもつこと。
今私がやっているのは、お腹の上部が伸びるように、意識しながら、ゆっくり歩くということです。ただそれだけです。
お腹の上部を突き出すというというか、お腹の上部の辺りから体を後ろに曲げるという表現が正しいのかもしれません。
胸骨を上向きにするとか、どう表現するかは別にして、そういうイメージづけをしながら、姿勢を保持するのです。
けれども、お腹の上部を突き出すという姿勢は、「反り腰気味で良い姿勢ではない」という意見もあります。
しかし、その姿勢をずっとするわけではないのです。
お腹の上部を伸ばす、縮まっているところを伸ばすことを目的とするので、猫背の人がやっていくと、ちょうど良い姿勢に落ちついていきます。
これをやり続けることで、今は猫背が改善していきました。背中で両手をつける姿勢もできるようになりました。
猫背が治ってよいことは、見た目が良くなることに加えて
①呼吸が前より深くなった。
②イビキが小さくなった
③首が痛くなるのが減ったということです。
高齢化したときに、誤嚥防止や頚椎症の進行防止にも意味があります。
まとめ
④頭の重心が重要で、首を後ろに引くのではなく、腹の上部から後ろに引くイメージ。
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